最近温泉について考え込むことが多くなりました。
私達湧出地の直ぐそばで何十年も暮らしていると、
その恵みである源泉の本質を見失い日々考えもせず
温泉=熱いものだと思い込んでいるのではなかろうか?
福地温泉で利用される9割の源泉は60℃~95℃で湧出されている。
この源泉と言うものは不思議で、長年の経験値で申すならば
温度の低いものほど環境に影響されにくく
熱いものほど環境に影響されやすい傾向にある。
暑い源泉時はこれを冷まし温泉に
ぬるい源泉はじっくりと浸かって戴くか、若しくは熱い湯船を準備している。
現在、当館の源泉状況は少しぬるめである。
なので、あたたかい湯船を準備している。
こんな世相は、私は3~40分ほどじっくりと浸かり、日頃の憂鬱をはらしている。
日頃あくせくする自分が馬鹿馬鹿しくなる。
これは、元の源泉が違います。
上は熱めの源泉。下は、ぬるめの源泉。
昔もまた、こんな感じに、影響されることが当たり前だったと思います。
熱いのが好みのお客様は、山野草の湯も御座いますのでご利用くだだいね。
湯守でした。(⌒‐⌒)